鋼とは
鉄を知らない人はいないですよね?鋼というのは鉄を主成分とする材料です。
金属をイメージしたらまず鉄と最初に答える方は多いのではないでしょうか?
それだけこの鋼という材料は私たちの生活になくてはならないものなのです。
はい!ということで鋼=鋼材(こうざい)についてご紹介していきます。
鉄と鋼材は同じ?
まず、鋼材とはどんな材料なのか?
一般の方であれば「鉄=鋼」と思ってもらってもよいかと思います。それをなぜかというと私たちの周りにある鉄と思っているもののほぼすべてが鋼であるからです。
鋼とは鉄(Fe)に炭素(C)が少量混ざったもののことを言います。実は純粋な鉄(100%)はほとんどの人が見たことありません。
鉄の特性として錆びやすい(酸化しやすい)という特徴があるので純粋な鉄ではまったく使いものにならないのです。
どのような鋼材あるのか?
①一般構造用圧延鋼材(SS)
②機械構造用炭素鋼鋼材(SC)
③クロムモリブデン鋼(SCM)
④炭素工具鋼(SK)
⑤高速度工具鋼(SKH)
⑥合金工具鋼(SKS、SKD)
⑦ステンレス鋼(SUS)
などなど。。。
①一般構造用圧延鋼材(SS)
SS材と呼ばれています。「いっっpぱnんこう.・・」て長々と呼ぶことはありません。「SS材」で通じます。SS400が一般的ですね。ビルや工場の建築物によく使用されますが工業製品にも安価でコストパフォーマンスが良いので使用されています。一般的に「鉄」が使用されているといえばこのSS材のことを指すことが多いですね。非常に使用用途の多いポピュラーな材料です。
②機械構造用炭素鋼鋼材(SC)
SC材です。S〇〇Cで〇〇が炭素の含有量を表しています。「S45C」って感じです。
SS材では強度が足りない場合に使用されます。さらに熱処理を加えることでさらに強度を増すことができます。機械部品、例えばシャフト等に使用されたり、さまざまな機械部品で使われます。また溶接をするならSS材よりSC材の方がいいですね。これはSS材成分の成分規格が緩いため不純物があることがあるので、その場合溶接性が悪くなるためです。SC材はその点成分規格が厳格なので品質的にも安心です。まあ、その分コストは高くなるんですけどね。。。こちらもSS材に並び使用用途の多い材料です。
③クロムモリブデン鋼(SCM)
クロモリって呼んで下さい。いや、普通 にSCMで伝わりますけどね。そこそこ高価な材料になるますが使いやすい材料のひとつです。SC材の強度ではもの足りないときに使用する感じですね。ですのでさまざま機械部品に使用されるので使用頻度は多いですね。
④炭素工具鋼(SK)
SK材は工具鋼の中でも安価なため、カミソリやヤスリなど手工具に使われています。ただSK材は高温になると硬度が下がってしまうため、工作機械用の工具にはあまり使用されません。
⑤高速度工具鋼(SKH)
ハイス鋼です。ハイスって呼んでますね。固くて加工が難しいですね。切削加工では厳しくなってくる領域ですね。研削や放電加工をおすすめします。どうしてもというときはCBN工具を使っての切削加工がいいかと思います。
⑥合金工具鋼(SKS、SKD)
ダイス鋼です。SKDは金型で良く使用されます。SKDやSKHは非常に高価な材料になるので使用される場面は限定的ですが無くてはならない材料です。SKやSKSは比較的安価で手にはいるため良く使用されますが、過酷な環境に向いていないため金型等への使用には向いていません。
⑦ステンレス鋼(SUS)
こちらは特に説明する必要もないかと思いますが、一般的によく知られた材料です。ステレンレスは錆びにくいという特徴がありますが、そのステンレスの中にはさまざまな種類の材料があります。非常に種類が豊富で適材適所で選ぶのが大変です。水周りではサビにくいの使用されることが多いですね。
豊富な種類がある鋼
このように鋼と言ってもさまざまな種類があります。その特性を活かしていろんな実験をしても面白いですね!