製造業には貴重な情報がたくさん眠っている
製造業では大切な情報がたくさんあります。製造ノウハウや製造実績、それに至るまでの技術的な情報など、挙げればいくらでもでてきます。このように工場での情報は種類も量も豊富ですが、それを適切に管理し、そして活用できている中小企業はほとんどないのが実態です。
製造業のデータ管理の課題
図面やデータを社内サーバーや共有PCに保存している企業が多いのではないでしょうか?しかしバックアップは十分に対策されているでしょうか?外付けのハードディスク等の記憶媒体にバックアップをとっているのでしょうか?本当に大丈夫でしょうか?
また、一般的な整理の仕方は顧客ごとや日付順にフォルダ分けして保存されているのが多いかと思いますが、必要な情報を必要な時に知りたいが調べるのに時間がかかってしまいます。ただ、一般的にはこの方法が多いので、慣れてしまって違和感を感じていないかと思いますが、WEB検索でこのようにフォルダを探していく方法をイメージしてもらうとどうでしょうか?ものすごく手間と感じる方が多いのではないでしょうか?たくさん情報があればそれを抽出するのに時間がかかるのは当然です。
活用することを目的とせず、保存することを目的としているため
次に、外部からのデータアクセスができない。これは結構あるかと思います。外部に漏らしたくないので外部からアクセスする必要はないじゃないかと思われがちですが、打ち合わせの際はUSBやPCに保存して持ち出します。データの持ち出しにはあまり抵抗はない方が外部からのデータアクセスに拒否反応を示します。
矛盾していると思いませんか?
これも結局のところデータの管理ができていないため外部からアクセスさせないとなるのです。製造業のDXと叫ばれている時代にデータサーバーに外部からアクセスできないなんて。。。
3DCADの時代に2DCADを使ってこれが最先端技術だ!と叫んでいるのと同じぐらい「?」マークがつきます。
製造業ではデータ活用はほとんど進んでいない
このように製造業、特に中小企業ではデータは保存しているが活用できていないことがほとんどです。過去にエクセルで作った分析データ等がWEB検索のようにキーワードを入力して出てきたらどれだけ便利でしょうか?「顧客Aの過去の図面」等、知りたい情報が明確になっている場合はいいですが、「加工方法A」について知りたいときに仮に過去に社内で検証していても調べ出すことは困難です。むしろ、そのようなものが存在することすら知らないのではないでしょうか?これではせっかくのデータが活用できていないことになりますし、ノウハウの蓄積にもなりません。
知ってる人が見つけられても当然、知らない人が気付けることがデータ活用の大切なところ
見方を変えると整理の仕方も変わってくると思いますよ!
簡単にできるデータ活用方法
データを効率よく活用するには社内だけでなく、外部からもアクセスできる必要があります。しかし、社内サーバーを安全に外部に公開するには専門知識が必要なことも事実です。
この課題を解決してくれるのがクラウドサーバーです。サーバーの管理が行き届いているためセキュリティ面でも安心です。クラウドに関して不安を感じている場合は大手サービス利用すれば安心です。特におすすめはGoogle Workspace(グーグル・ワークスペース)です。データ保存からスケジュールの共有などビジネスに欠かせないツールが利用できます。そしてCloud Searchを使えばGoogle検索のように社内の情報を検索することができます。「見積番号〇〇〇」と検索すれば関連する情報がすぐでてきます。フォルダを調べていくのとは雲泥の差です。もちろんこの方法で先ほどの「加工方法A」と検索すれば加工に実績が残っていれば検索結果に表示されます。
安価で簡単に進められるので一度試してみて下さい。
ものをつくる仕事ですから情報管理を後回しになりがちです。そのため、この分野では製造業では伸びしろがたくさんあります。情報を管理し活用すれば生産性は飛躍的に向上するので、できることからやってみてください!