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Gコードとは
Gコードとは、NCプログラムの一種で「準備機能」と呼ばれるものです。NC工作機械に指令を送り、ワークの加工が行えるようになります。Gコードは一般的にG00~G99までのコードがあります。
現在はCADCAMを使用してNCデータを作成する手法が主流なため、Gコード使用してデータ作成する機械は非常に少なくなってきているかと思います。
ただ、CADCAMを使って作ったデータもGコードが使われていますので知識として理解しておきましょう。
GコードとMコードの違い
Mコードとは、「補助機能」と呼ばれるもので、NC工作機械を動かして加工するための指令を出すコードのことを指します。Gコードは準備機能であるのに対して、Mコードは補助をするための役割を持ちます。
Gコード一覧
コード | 機能 | 継続範囲 |
G00 | 位置決め(早送り) | モーダル |
G01 | 直線補間 | モーダル |
G02 | 円弧補間CW(時計回り) | モーダル |
G03 | 円弧補間CCW(反時計回り) | モーダル |
G04 | ドウェル | ワンショット |
G09 | イグザクトストップ | ワンショット |
G10 | データ設定 | ワンショット |
G17 | XY平面指定 | モーダル |
G18 | ZX平面指定 | モーダル |
G19 | YZ平面指定 | モーダル |
G27 | リファレンス点復帰チェック | ワンショット |
G28 | リファレンス点復帰 | ワンショット |
G29 | リファレンス点からの復帰 | ワンショット |
G30 | 第2リファレンス点復帰 | ワンショット |
G40 | 工具径補正キャンセル | モーダル |
G41 | 工具径補正 左 | モーダル |
G42 | 工具径補正 右 | モーダル |
G43 | 工具長補正 + | モーダル |
G44 | 工具長補正 − | モーダル |
G45 | 工具位置オフセット伸長 | (モーダル) |
G46 | 工具位置オフセット縮小 | (モーダル) |
G47 | 工具位置オフセット2倍伸長 | (モーダル) |
G48 | 工具位置オフセット2倍縮小 | (モーダル) |
G49 | 工具長補正キャンセル | モーダル |
G52 | ローカル座標系設定 | (モーダル) |
G53 | 機械座標系選択 | ワンショット |
G54〜59 | ワーク座標系選択 | モーダル |
G65 | マクロ呼び出し | ワンショット |
G66 | マクロモーダル呼び出し | モーダル |
G67 | マクロモーダル呼び出しキャンセル | モーダル |
G68 | 座標回転 | モーダル |
G69 | 座標回転キャンセル | モーダル |
G90 | アブソリュート指令 | モーダル |
G91 | インクレメンタル指令 | モーダル |
G92 | 座標系設定 | モーダル |
Mコード一覧
コード | 機能 | 説明 |
M00 | プログラムストップ | プログラムを強制的に一時停止。再び起動を押すと次のブロックから再開。 |
M01 | オプショナルストップ | オプショナルストップONの場合、プログラムの一時停止。再び起動を押すと次のブロックから再開。OFFの場合は何も起こらない。 |
M02 | プログラムエンド | プログラム終了 |
M03 | 主軸正転 | 主軸を時計回りに回転させます。 |
M04 | 主軸逆転 | 主軸を反時計回りに回転させます。 |
M05 | 主軸停止 | 主軸を停止させます。 |
M06 | 工具交換 | 主軸についている工具と、選択されている次工具を交換します。 |
M08 | クーラントON | クーラントを吐出します。 |
M09 | クーラントOFF | クーラントを停止します。 |
M19 | 主軸オリエンテーション | 主軸を定位置で固定します。 |
M20 | 自動電源しゃ断 | M02あるいはM30が実行された時に、自動的に電源をしゃ断します。 |
M30 | プログラムエンド | プログラム終了と頭出し |
M33 | 工具収納 | 工具を収納します。「T0; M06; 」という指令を実行したときと同じ状態になります。 |
M98 | サブプログラム呼び出し | M98P****でサブプログラムを呼び出します。(”****”はプログラム番号) |
M99 | サブプログラム終了 | サブプログラムを終了して、メインプログラムに戻ります。 |